FC2ブログ

「兵庫県社会福祉士会ぱあとなあ兵庫」の研修講師を担当してきました。

ぱあとなあ兵庫の神戸エリアで、成年後見業務での「居住用不動産の処分」について講義をして欲しいとの依頼があり、講師をしてきました。

成年後見人は、本人の包括的な代理権を有していますが、「居住用不動産の処分」に関してのみは、家庭裁判所の許可を得る必要があります(民法第859条の3)。

前半後半を「理論編」「実践編」に分け、制度の趣旨からなるべく丁寧に話すようにし、「居住用不動産の処分」は慎重に検討したうえでおこなう必要があることをお伝えしました。3時間程度の研修で、当初はどれだけ話すことがあるだろうと思っていましたが、いざ準備を始めるとなかなか奥が深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。出席者のかたからは、「そこまで考えたことがなかった」との感想もいただきましたが、自分自身の知識の再確認にも繋がったように思います。

「居住用不動産の処分」は、「処分」の理解、後見・保佐・補助の場合や監督人がいる場合の手続の違い、実際に処分をおこなうにあたって屋内残置物の処理や税金の問題等で検討すべきこと等見落としがちなポイントは多いです。リーガルサポートでも、このテーマでの研修は久しく受けていないように思います。一度やってみてもよいかもしれませんね。(澤井靖人)



みなとこうべ司法書士事務所は三宮駅から徒歩5分、便利な立地に事務所を構え、多くの方々の笑顔を取り戻してきました。
アットホームで元気に満ちあふれた司法書士が様々なお悩みを解決させて頂きます!まずはお気軽にご相談下さい。
スポンサーサイト



はるばる・・・函館

あまり仕事柄、遠出はしないのですが、今週は珍しく、函館、京都と飛び回っています。土曜日からは、リーガルサポート本部の定時総会に出席するため広島まで行ってきます。

函館へは後見人の仕事で行ってきました。私が後見人をしているAさんは大正生まれの女性です。ご主人(Bさん)は私が就任する1年前に亡くなっており、子供や身近な兄弟もいません。Aさんは重度の認知症で意思疎通は不可能なため、Bさんの葬儀も、Bさんの遠縁のかたが代わりに執りおこなってくれました。

ご遺骨をお寺に納めなければならないのですが、そのかたも多忙で動けないまま1年が過ぎてしまい、当職がAさんの後見人に就任し、Bさんのご遺骨を引き継ぐことになったのです。お墓があるという話もなかったので、親族関係者と打ち合わせた結果、Bさんのご兄弟のご遺骨が納められている大阪のお寺に納める予定で準備を進めました。

しかし、納めに行く直前になって、別のかたから、Aさんから預かっていた書類があるとの連絡を受けました。そしてなんと引き継いだ書類の束の中から函館にある墓園の墓地使用証・永代供養証が出てきたのです。住民票登録では50年間神戸の自宅から動いたことのない、もちろん函館に住んだこともないAさんのお墓がなぜ函館に?調べてみたところ、Aさんのお身内に北海道に住んでいるかたがおられ、ずいぶん昔にAさんご夫妻がそのかたのところに遊びに行った際に、将来ここに住みたいと語っていたとのことでした。

おそらくAさんご夫妻は、いつかここに住もう、そしてこの地に骨を埋めようと語り合ったに違いありません。そのためにお墓の準備をしていたのでしょう。それにしても・・・もし、Bさんの遠縁のかたが多忙でなかったら、もし、私のもとへ墓地使用証・永代供養証が届くのがほんの少し遅れていたら・・・。Bさんのご遺骨を長い時間納められずにいることに正直焦りも感じていましたが、結果的にはよかったのです。

函館の墓園は、この時期ではまだ涼しく、風も強かったせいか少し寒いくらいでした。Bさんのご遺骨をお墓に納め、手を合わせました。今はいないBさんが、また、気持ちを伝えることができないAさんが、この地まで導いてくれたような、少し運命的なものを感じました。(澤井靖人)



みなとこうべ司法書士事務所は三宮駅から徒歩5分、便利な立地に事務所を構え、多くの方々の笑顔を取り戻してきました。
アットホームで元気に満ちあふれた司法書士が様々なお悩みを解決させて頂きます!まずはお気軽にご相談下さい。