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相続登記に期限はあるのか?(相続登記シリーズ②)

できるだけわかりやすい相続登記シリーズ②です。

「不動産の名義人が亡くなったら、いつまでに相続登記をおこなわなければいけないのですか?」
この質問も本当によくされますが、結論から言うと

相続登記にはいつまでにしなければならない、という期限はありません。

不動産は価値のある財産なので、きっと法律で相続登記をおこなわなければならない期限が決まっているものだ!とたくさんの方が、漠然と思っていらっしゃるようですが、法律(不動産登記法)によって期限が決められてはいません。

なお、不動産の登記に関して、いついつまでに登記しなければならないと法律で決まっているのは、そんなに多くはありません(最後にまとめています)。

よかった!相続登記に期限がないなら、お金もかかるし、とりあえず置いておこう!と考える方がいらっしゃるかも知れませんが、私は相続登記はできるだけ早く済ませた方がよいと考えています。理由はたくさんあるので、次回、詳細に説明いたします。(姥圭太郎)


※参考 不動産登記法によって期限が決まっている登記(期限は1か月です)
 第36条 土地の表題登記の申請
 第37条 地目又は地積の変更の登記の申請
 第42条 土地の滅失の登記の申請
 第47条 建物の表題登記の申請
 第49条 合体による登記等の申請
 第51条 建物の表題部の変更の登記
 第58条 共用部分である旨の登記等

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亡くなった人が持っていた権利書はどうなるの?(相続登記シリーズ①)

最近受けた質問をご紹介します。

「父が昨年亡くなり、無事に相続登記が終わり、私名義の権利書(※)ができましたが、父名義の権利書はどうなるのですか?」 このような質問は相続登記を依頼されるとしばしば聞かれます。

結論から言うと、お父様が亡くなった時点で権利書の効力はなくなっています。
お父様が亡くなった時点で相続人へ財産が承継されているからです(民法896条)。

人生において、1.2度しか経験することのない相続登記について、これから数回にわたって、
できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。(姥 圭太郎)


※一般的に権利書と言われますが、現行の不動産登記法により発行されるのは、登記識別情報といいます。
 不動産登記法の改正前は登記済証と言われていました。

※民法896条
相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。
以下省略
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